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【ジュエリー撮影テクニック】指輪が白バックで撮影されることが多い理由は?

ジュエリーの写真は白背景(明るい背景)で撮影されることが圧倒的に多いです。

では、なぜ白の背景で撮影されることが多いのでしょうか?

白背景が無難だから?おしゃれに見えればどんな色の背景でもよいのではないか?などなど、いろいろな答えが返ってくると思います。

 

■背景色を白と黒でそれぞれ撮影してみる

ジュエリー撮影の場合、背景を白にする最も重要な理由が実はあるんです。なぜ背景が黒ではいけないのでしょうか?写真を比較して考えてみましょう。

Amazonで1000円未満で販売されているイミテーションジュエリーの指輪で実験撮影をしてみました。

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(この一連の記事は上記イミテーションリングを使用していきます。)

同じジュエリーを背景を白で撮影した場合と、黒で撮影した場合の写真が下記となります。
ジュエリーのイメージもかなり変わりますが、それだけではありません。
細かい部分を比較してみてください。

▲白の背景で撮影したデータ


▲黒の背景で撮影したデータ

 

■ジュエリー撮影で白背景が選ばれる理由

上記の実験で、同じ商品でも背景色が変わっただけでずいぶんイメージが変わったことが分かったかと思います。
白背景が選ばれる大きな理由をまとめてみました。

 ①リングの地金が背景色に喰われることがない。 

黒背景で撮影したデータをご覧下さい。地面の黒がリングの地金に写り込んでいる為に、地金の厚みが分かりづらくなり、白に比べリングが細くも見えます。
折角厚いプラチナリングを製作しても、写真で伝わらないのでは勿体ないですし大問題ですね。

これは勿論、撮影技術によってカバーできますが、それには合成用の複数カットや特別な画像処理が必要となり結果、撮影時間やコストがかかってしまいます。
ジュエリーのカタログを作るとして、表紙を飾る写真は黒背景で印象的に撮影してもよいでしょう。しかし撮影を依頼しているお客様は商品全体が分かりやすい写真を最初に求めるはずです。ですので商品の素材などがより見やすい白背景が選ばれるのではないでしょうか。
 ②ブライダル、エンゲージリングは明るいイメージの方がやはり好まれる。 

結婚が理由でジュエリーをお買い求めになる方が多いですから、結果としてブライダル感のある清楚で明るい未来を予感させる白背景がイメージに合っておりリクエストとしても多くなります。

 

■まとめ

黒などの暗い色の背景で撮影した場合は、力強さやラグジュアリーな印象がより表現しやすいと思います。このような雰囲気ももちろん魅力的ですが、素材も含めて最も美しくジュエリー全体をしっかりと見せるという点においては、白などの明るい背景が最も適しているということは間違いないといえるでしょう。

これからジュエリーの撮影をしてみる方はぜひ参考にしてみて下さいね。