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ジュエリー撮影、料理撮影、商品撮影はリファインカラーへ

【ジュエリー撮影】ピンクゴールドの正しい色を撮影・レタッチで出すためのポイントはあるのか

 

■ジュエリーのゴールド色はパターン豊富!

金(ゴールド)は身近な貴金属であり、ゴールドにも様々な色があることは一般にも知られていると思います。
・イエローゴールド
・シャンパンゴールド
・ピンクゴールド(ローズゴールド)

今回はピンクゴールドを例にして話を進めたいと思います。
ジュエリー撮影では宝石以外の貴金属も “出来るだけ商品と正確で、キレイな色に” に仕上げる必要があります。特にゴールド色は正確な色を出すことに注意をしなくてはなりません。その中でも最も繊細な色がピンクゴールド(ローズゴールド)。

補足説明ピンクゴールドはイエローの色味が抑えられたほんのりピンク系の金色のこと。 K18のピンクゴールドは75%の金にイエローゴールドより銅を多めに混ぜることでピンクの色合いを出します。

ではそもそもピンクゴールド色の定義があるのか?早速検証してみましょう。

 

■検証 ピンクゴールド色の定義はあるのか?

「ピンクゴールド」というワードでgoogle検索してみましょう。

画像A

 

画像検索を表示させると、ピンクゴールドのアクセサリー画像をたくさん見ることができます。

では次に下記画像を見てください。

画像B

 

上記は画像Aで表示されたアクセサリーのピンクゴールド部分の色を中間値で塗りつぶしたものです。(宝石の明るさの中間で11pix四方平均色)
画像Aでは全てほぼ同じnピンクゴールドに見えたかもしれませんが、平均化した画像Bを見ると実は様々なピンクゴールド色があることが分かります。ちょっとビックリですね。
勿論、ピンクゴールドそのものが明確な決りがあるわけではないので様々な色あいがあることは承知しておりますが、それにしても明るさ・彩度・色相すべてがバラバラです。
つまり、 ジュエリー写真において正しいピンクゴールド色というものは存在しない という結論になります。

 

■正しいゴールド色にする為の撮影・レタッチのコツは?


ではピンクゴールド色のジュエリー撮影をする場合、どのようにレタッチでピンクゴールド色を決定すべきか。
単一の色でも条件によって見え方が異なるので、画像処理で商品の色を決める場合は考えることは沢山あります。
例えばポイントとして以下のことが挙げられます。

 

  • 商品の実際の色
  • 商品の背景の色
  • 背景に置いた飾りの色との組み合わせ
  • 写真が出力されるサイズ
  • 印刷用かweb用か?CMYKかRGBか?
  • 価値のある色にする。(リンク先:【ジュエリー撮影子話】価値のある色とは?)
  • これまで撮影してきた写真と誤差が出ないようにする
  • これまでの印刷物やデータを拝見する
  • 企業イメージや方針に合わせる
などなど

気をつける必要のあるポイントは他にもまだまだあります!
つまり良い商品の色とは“お客様から様々な情報を鑑みた上で、経験で決めていく”ということになるのです。

 

■ジュエリーを最も価値ある色で撮影するには

商品写真には“期待される色”というものが存在し、それを意識した写真に仕上げることでより商品を価値あるものにみせることができます。
下記に例をいくつか挙げてみましょう。

いかがでしょうか。一見わずかな違いかもしれませんが、細かい色彩やコントラストを意識することで同じ写真でもかなり印象が変わってくるかと思います。
より美しい色に仕上げることで、「行ってみたい」、「食べてみたい」、「身につけたい」というユーザーの気持ちは高まります。
人が期待する美しい色に写真を仕上げることはとても重要です。

参考:ダイヤモンドの色と価値

 

ジュエリーの中でも特にダイヤモンドとなれば色で明確に価値がランク分けされていますし、サファイア、ルビー、珊瑚や真珠…なども色によって価値がが大きく変わります。
弊社では、撮影や画像処理によって宝石のもつ価値を惹きだすように配慮することを心掛けています。
(ボルダーオパールはより暖色系の発色が多く出る光の当て方を探しますし、スターサファイアであれば、美しいスターのを表現しなければいけません。)
専門的な分野であればこそ、確りとした知識をもって撮影に取り組んでおります。

 

さいごに

良く打ち合わせの際に、先方の担当さんが「そこまで聞くんですね、まだ写真の使用方法もあまり決まっていなくて…」と困惑されてしまう方がいらっしゃいますが、その段階でもできるだけ
多くの情報をカメラマンに伝えることが“欲しい写真”を得る第一歩です。
良い色を目指すことにおいても、お客様との意見交換が非常に重要ということになります。